宝塚に出会ってしまった話 前編

 いにしえのオタクなので、どんなジャンルでも半年ROMれの言いつけを守ってきた。正直私のペースでは半年じゃ全然足らないとしか思えないが、ブログを書いてみようと思う。自分用の記録も兼ねて。

 

 今回は、宝塚に出会ってしまった話。前編。

 

 いわゆる2.5次元舞台から観劇にハマり(このあたりの話もまた追々したい)、いつしか東宝劇団四季、その他様々なジャンルの舞台を観るようになり、微々たるものだが遠征にも精をだし(そもそも地方民には観劇=遠征なので交通費はチケット代に含むものとする)、こんなぺーぺーもお恥ずかしながら、周囲の友人からは"舞台沼の人"として扱われるようになった。そんなある日、ふと、思った。

 

宝塚、1回くらい観てみたいな

 

 元々雑食根性たくましいオタク、自分のいるジャンルのことは一通り経験しておかないと気がすまない性分。かの有名な宝塚歌劇団のステージを見ておきたくなった。

 正直に言うと、偏見があった。演者さん方にキャーキャーするタチでもないし、どんなにプロフェッショナルな方々だとしても、女性の演じる男性では見た目も音も物足りなく感じてしまいそう。だからこれまで興味も手も出さずにきたが、それなりに幅広く観劇を続けてきて舞台オタクの端くれとして少しだけ成長した私。食わず嫌いせず、まずは一通り見てみたいな、と思ったのだ。
 演目を選ぶのが大切!ということは先人の方々に教えて頂いていたので、タイミングとインスピレーションが一致した2017年秋。某プレイガイドに先行の文字を見つけた私は、控えめに1公演分だけを申し込んだ。今思えば天下の宝塚に1公演分だけって。初心者かよ(初心者だよ)。
 ちなみにインスピレーションと言っても、ポスターとあらすじだけ見て決めた。そう思うとポスターの出来の大切さを改めて感じる……
 プレイガイドで応募してみたものの、一般発売直前の時期に行われる先行。多少とはいえチケット戦争をくぐり抜けてきた私には分かる、かなり出遅れていると。宝塚のチケ難さは聞き及んでいる。まぁどうせ当たらないんだろうな~~と思って迎えた当落発表日。


朱雀様にお申込みいただいたチケットを下記の内容にてご用意いたしました。


当たるんかーーーーーーーい!!!!!!!

 
 なんと応募1発目、1公演分の申し込みだけで当選を勝ち取ってしまった。なんというビギナーズラック。 そんなこんなで私の初宝塚観劇が確定した。記念すべきその公演は、

 宝塚雪組東京公演「ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜/SUPER VOYAGER!-希望の海へ-」

 結論から言うと、それはもう大変な当たり演目を引き当てたのだが、その話はまた後ほど。

 

 誰しも覚えがあると思うのだが、チケット当選は麻薬みたいなもので、当選時の気分のアガりようと言ったらそれはもうラリっていると表現しても過言ではない。俄然モチベーションの上がった私ことチョロいオタクは、予習をするべく宝塚のHPを開いた。

 フランス革命背景のオリジナルストーリー、1789とかスカピンとかレミゼとか好きだし、やはりこれは好みに合っていそうで楽しみだ。ワイルドホーン氏の起用も音楽好きとしてはたまらない布陣。お、ショーは振り付けがあるのか覚えていかなきゃ!チョロいオタクなのでポンポンも買おう。それにしても振り付け動画がわちゃわちゃしていて可愛いな。ふむふむ。等々。
 また、幸いにしてツイッターでも今回の公演のことを教えて下さる方々がいた。(後述する予定だがこれがまた大変助けになった。持つべきは類友。感謝。)今回はトップコンビお披露目公演で、二人ともはちゃめちゃに歌が上手い?ほうほう期待が高まりますね。オタクが好きそうな役をはちゃめちゃ顔が綺麗な人がやっている?ほほう何という方なんですか?あさみじゅんさん?ん?どこかで聞き覚えが……

 

 皆さんは知っているだろうか、あの、左後ろの人顔が綺麗騒動を。

 

 F〇S歌謡祭で宝塚の方々が出演した際、「あの左後ろの人だれ!?めちゃくちゃ美人!」とツイッターではちょっとした騒ぎになったのだ。宝塚に興味は無く、なんならそのTV放送も見ていなかった私でさえ、そのお顔とお名前は見かけていた。それが何を隠そう、あさみじゅんさんである。

 お噂はかねがね!とちょっとしたお導きみたいなものを感じて、ますます期待に心躍らせながら、観劇当日を迎えるのだった。

 

つづく。